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Vol.3 こんなに危険! シックスクール問題 

   〜  学校で病気になった子どもたち 〜


学校にも必要なエコハウス対策!
     
  家庭生活を営む住宅がシックハウス、仕事をする職場がシックビルであ るというだけでなく、これからの日本を支えてゆく子どもたちが通う学校 の教室内で異変が起きている。それが最近急増中のシックスクール問題で
ある。
  元来、学校は木造であり、木造の校舎は子どもの体や頭脳によいとされていた。しかし近代化建築の普及、さらには高度土地利用の波のなかで木造はほとんど消え、鉄筋コンクリートの校舎が大半となった。住宅やビル
などと同じようにそこで使用されるものは有害物質を含んだ新建材であるため、当然同じような現象が生じるのである。


シックスクールには通えない

 群馬県の中学2年のA子さんは、去年10月、掃除用具入れのペンキが塗り替えられた直後から気分が悪くなった。そう、改装・リフォーム工事後の被害 が続出しているのは住宅やビルだけではなかったのだ。内装材として使うもの、さらには塗料からも多くから有害物質が出ているため新しく工事した個所は危険なのである。

 彼女は家ではふつうに元気に過ごしているそうだが、学校へ行くと脱力感、頭痛、手足のしびれ、記憶力の低下、視力の低下が起こるようになった。

 彼女の症状は悪化の一途をたどり、ついに2年に進級してからは化学物質が混入されたワックス(市場の9割強を占めている)が塗られている教室に入れなくなった。病院では、この事態を有機リン剤中毒のシックスクール症候群と診断している。

 こういった被害事例は全国でかなりの件数にのぼっており、もはや一部の 過敏で神経質な人の問題に過ぎないといっていられるような状況ではなくなってきた。こうしたなか、シックスクール症候群への対策をとる学校も少し
ずつ増えてきてはいる。


学校が行なった調査と対策

東京都三鷹市の私立のある小・中学校は2年前、小学校のホームルーム教室と美術教室などの特別教室、中学校の特別教室を建て替えた。父母からの要望もあり、専門家の助言をもとにシックスクール防止のための建材や塗料を使ったのだ。

  接着剤は使わずクギで打ちつけ、内装の床や壁にはホルムアルデヒドを含まない天然のヒノキとスギの
間伐材、さらにトルエンを含まない塗料を使った。さらに、教室の空気が1時間に3回入れ替わる大型の換気装置もつけている。

  当学校は2000年8月の完成直前に化学物質の濃度を測定したところ、ホルムアルデヒド、トルエン、
キシレン、パラジクロロベンゼンなど厚生労働省が指針値を定めている物質の限界値を下回ったことを確認したとしている。やはり、調査は重要である。ひとりよがりにならずに、きちんと対策をする 際にも、室内空気をしっかり測定して安全であることを確かめる必要があるのだ。

  校舎の全面改築をしている兵庫県宝塚市の小学校は、2000年7月以降、工程会議に保護者も加わり、事前策を月1回議論してきたという。この結果、保護者の要望を踏まえて、化学物質を抑えた天然素材の塗料や建材を使うことになったのである。 同市教育委員会はシックスクールを防止するためにはどんな建材や塗料が適切か学校での使用基準をまとめ、子どもたちのために安全な教室づくりに臨んだのだ。

 前橋市の小学校は20年間続けてきたワックスがけをやめ、2001年4月から教室や廊下などはすべて生徒が水拭きすることにした。当学校の校長は「ワックスが原因でシックスクールになる危険性が高いと校医から指摘を受けた。 発達段階の子どもたちに、健康な環境を整えるのが第一だと考えた」と話す。


 

キレル若者や学級崩壊の増加が意味するもの


 住まいにはアレルギー作用のある化学物質が使用されている。それもひとつやふたつではない。合板や接着剤から発生するホルムアルデヒドはその代表格だが、シロアリ駆除剤や畳に使われている防ダニ剤、壁紙の難燃剤の有機リン系化学物質も、免疫系に異常を起こし、アレルギー症状を引き起こすことが医学的実験で確かめられている。

  これらに日常的にさらされているうちに、元来アレルギーでない人もアレルギーと同様の症状が起きるようになる。シロアリ駆除剤の散布で突然ぜんそくになった例や、子ども時代に感知していたぜんそくが、リフォームや新築入居で再発した例も少なくない。

 1997年に初めて各地の衛生研究所による室内のホルムアルデヒドの実態調査が行なわれた。東京都、愛知県、大阪市など全国の地域世帯を対象に調査したもので、その結果、一般家庭の室内は戸外の78倍濃度のホルムアルデヒドで汚染されているとわかった。

  化学物質に汚染された不健康な住環境は、子どもたちの精神にも多大な影響を与える。 突然キレて衝動的に暴力行為におよぶ若者の増加や、教育現場での学級崩壊の増加は、知らず知らずのうちに室内汚染の被害に受けた子どもたちが、大人たちに向けて発している警鐘なのかも知れない。

  病んだ室内は住宅やオフィスだけでない。未来を担う子供たちが通う学校の教室も病んでいるのである。エコハウスに切り替えてゆくことは私たちの将来のためにも急務なのではなかろうか。



   
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