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■ エコハウスとは?
●『エコハウス』とはどんな家でしょうか?
簡単に言うと「自然界にある素材を極力多く取り入れた材料を使用し、結露対策や省エネルギー対策を図り、かつメンテナンスがしやすい家」ということになります。
詳しく説明すると、まず構造躯体が長持ちするものであること。つまり必要な耐震性能を持っており経年劣化しないように結露対策がしっかりされていること。
初期性能を維持するために、断熱、気密、換気、暖房計画がきちんとなされて結露を防止する造りがしてあること。
次に素材については製造、施工、居住段階から解体、廃棄に至るまで健康・環境のことをトータルに考えて配慮したものから家を造ること。
そして住宅を長命のものとするようにメンテナンスがしやすくかつ年月とともにアンティーク効果が得られる造り方にしてあること。
これらを前提に中古住宅流通の対象となること、すなわち中古住宅流通性能を考えた設計がなされていること。中古住宅としての価値が高ければ、住宅は短命に終わらず長命住宅となるはずです。
これらを総括して『エコハウス』と定義しています。海外の住宅事例をひもとけば、当たり前のことですし、住宅建築の原理原則がこの『エコハウス』なのである。
●自然との共用
『エコハウス』についてもう少し理解を深めるため“自然との共生”という視点によって説明してみましょう。
『エコハウス』の1つの考え方は“自然と共生”すること。この自然と共生する住宅を考える場合、大きく分けて2つの視点が必要です。
1つ目は自然の力を借り家を造るという視点。2つ目が自然の威力に負けない家づくりという視点。単なる自然住宅という暑さ寒さを耐えた住宅を意味するものではありません。
1つ目の「自然の力を借りる」家づくりというのは、太陽の光や熱を借りるエネルギー利用、風の力を借りるエネルギー利用、森林の力を借りる木材の利用、天の恵みを借りる雨水の利用、そしてバクテリアによる水質浄化や汚染・生ゴミなどの分解さらには植物による室内空気の浄化などがあげられます。
2つ目の「自然の威力に負けない」家づくりとは、地震や台風から家を守る住宅。更には、温度や湿度の変化に対応し住む人が健康に生活できる住宅と考えられます。
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